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2012.08.23 (Thu)

双葉町 「ここが最後の砦」

9月8日の日曜日、私達は市民団体エネチェンの仲間、そして清志郎ファンとしての友達、原発運動の面々、などなど色んなつながりを通しての友人達と加須市に「炊き出し」にいく予定です。
加須市には今なお、200人近いお年寄りが取り残されています。三食ともにお弁当。それも9月から有料化となります。その現実を私はずっと知らずにいました。加須市に避難されている方がいるのは知っていましたが。

そして、その炊き出しメンバー有志のなかの二名が本日、双葉町に急遽お会いできる事になりました。
その様子をこのブログにも転記させていただきます。
とくに後半、町長の言葉を良く感じて欲しい。もう国も東電も頼っていない町長さんが、信じているのは私達国民の力だけです。


 双葉町 井戸川町長との会談

2012年8月22日(水曜日)

本日、双葉町の井戸側町長さんにお会いしてきました。
現在、双葉町の役場は福島原発事故後、9月に炊き出しに行く、埼玉県加須市旧騎西高校の中にあります。
元区議会議員の方と2人で伺い、福島原発1号機、3号機が爆発した瞬間から今に至るまで、現在の避難所の状況など、2時間以上にわたりお話をお聞かせ下さいました。
涙なくしては聞けないお話でした。
聞けば聞く程、つくづく、どうしてあんな事故が起こってしまったんだろうと、悔しくて悔しくて仕方ない気持がこみ上げてきて、途中かなり動揺してしまいました。

原発事故はまだ終わっていません。 福島は原発による復興も周辺住民の生活もまだまだ先も見えていません。
再稼動も、再稼動に反対する事も、原発ゼロにすることも、それを訴えて行く事も、いずれにせよ、福島を切り捨てての前進はありません。

今、自分の慣れ親しんだ寝床で眠れて、毎日何を食べようかと好きな物を選んで食べ、お酒を飲んで休日を楽しみ、普通に生活できている日本国民のみなさん。

この同じ国の中で、国民みんなの物である原発が事故を起こし、たまたまその周辺にいた人々だけが事故後1年4ヶ月経過した今も、まったく先が見えない状態の中、自分の布団ですら眠れない生活を強いられ続け、苦しんでいる方がたくさんいます。
1年4ヶ月、何もかも置いてきた自分の家に1度も帰れていない方もいます。

小さな子供からお年寄りまで、明らかな健康被害も出始めています。
我が子が心配で毎晩眠れない方もいらっしゃいます。

何もできなくても、何もしなくてもいいです。
この国の「たかが電気」のために犠牲になった方々の多くが、いまだ路頭に彷徨い、難民のような状態になっていることを、絶対に忘れないで下さい。

そしてその方たちは、政府から、電力会社から切り捨てられようとしています。

それを救えるのは、国民しかいません。
政府が切り捨てようと,東電が責任逃れしようと、私たち国民は絶対にそんなことをしてはいけません。
もしも私たち国民までもが、切り捨て、責任逃れをするならば、この国は本当におしまいです。

政府は、電力会社は確かにもう終わってます。

でも、この国を終わらせるも、良い国するのも、政府じゃない。
私たち国民の手にかかってます。

双葉町の町長はもう、政府も電力会社も当てにしていませんでした。
究極の怒りも悲しみもとっくに通り越し、もはや政府にも電力会社にも完全に背を向けています。

彼らの最後の望みは、私たち国民です。

他に助けを求める場所はもうありません。

それを日本国民のみなさんに、よくわかっていて欲しい。

私たちは、私たちになにか具体的にできる事があれば…
という思い出お尋ねしましたが、町長はもうそんなレベルのところにはいませんでした。

町長の望むところは、事実の拡散です。
被ばくの医学的フォロー、東電との賠償問題、原子力規制委員会の人事案、
それらのことを町長は必死で闘ってきました。

しかし彼らの持つ力はほんのわずかで、到底政府や東電には太刀打ちできません。

町長は、自分たちがどんなに闘っても無駄だと言う事をわかった上で
でもこれっぽっちも諦めてはいません。

なぜならこの国には1億人以上の、国民がいるからです。
その人たちを揺り動かし、底辺から政府に立ち向かうことだけが
唯一政府と闘える術だと信じています。

そのためにありとあらゆるメディアの取材、講演会等、話せる場があれば
全国どこへでも飛んで行き、出来るだけ多くの人に話しを聞いてもらえるよう
非常に意欲的に活動していらっしゃいます。

そして私たちは出来るだけ多くの人に真実を伝え、今何をすべきかを考える。
その積み重ねで、長い闘いに挑むしか残された道はないのでしょう。

町長から非常に貴重な60枚もの資料をいただきました。

それを全て熟読し、要約し、要になる部分はPDFの画像にて
時間かかると思いますが、レポートを作りたいと思っています。
それらの情報をどんどん拡散し、まずは事実を私たちの手で世に広めましょう。
それが、原発被災者の手助けになる一番の近道であると、町長はおっしゃっています。

双葉町の町長は、他の町よりも格別に「年1ミリシーベルト」に
こだわっています。

11日夜から川俣町への避難が始まりました。
なりふりかまわずとにかく逃げろ、と指示しほとんどの住民が何も持たず
着の身着のままで車やヘリで移動。
しかし、ヘリで移動の人は翌日12日の1号機爆発までに間に合わなかった方も
たくさんいたようです。
その中には、小さなお子様もいらっしゃいました…

12日中に住民の避難が終わり、12~13日にかけて町長は病院に取り残された方々への
避難指示をしていらっしゃいました。

福島原発からわずか2~3kmの距離。

外、病院の敷地内にいる時に、3号機が爆発…

消防隊、自衛隊、警察官も大勢その場にいたそうです。

原発3号機の一部である断熱材のような綿や塵が、見えない放射能とともに雪のように
頭の上に降って来る…

その瞬間、町長もそこにいた誰もが、「もう自分は終わった」と確信したそうです。

川俣町へ集団疎開し、14日には埼玉へ集団移動。
ご自身で線量計で計測をしていて、東電の発表数値とはあきらかに異なる実際の数値を
わかっていたため、どうしても町民全員を県外へ移動させたかったそうです。

目に見えない放射能の中、それを不満に思い怒鳴りつけてきた住民もいたそうです。
けれど、町長はいつかきっとわかってくれると信じて、
町民を説き伏せ、福島へは現状が明確になり、確実な安全が確保されるまでは
帰らないという方針を貫き通しています。

それは、「家系を守る事」が最優先だと。
町を守ると言う事は、物理的に町そのものが残っても「家系」が消滅したり
破壊されてしまっては、町は壊滅したも同然という町長のお考えです。

私は町長の考えと行動は圧倒的に支持します。
バッシングや批難があろうとも、町長のご判断は正しいと思っています。

最後に避難所の件です。

避難所の内状等はかなり複雑で、それは要するに1つの家庭の中のいざこざと
同じような部分もあるようで、実際、外部の者にはどうにもならない事も 多々ある風でした。

炊き出しの企画にについては大変感謝していただき
なんども「ありがとうございます」と頭を下げて下さっていました。

なぜそこに避難所がまだ取り残されているか?

町長はおっしゃっていました。
欠陥商品の車で事故を起こしたら、直るまで自動車会社は必ず代車を用意すると。

政府は自分たちの町に帰る事もできない中、現状のような1部屋に8人、
調理場もトイレもないような雑魚寝の居住スペースを改善すべく
仮の住まいすら建設しようとしません。

今、自分で生活も困難なお年寄りが、2年と言う期間限定の仮設に移ってしまったら 半年後どうなる??
「ハイ、時間が来ました。自立して下さい。自分で各自部屋を借りて出てって下さい」と
追い出されて、行く先はありません。

東京新聞を読まれている方は、数日前の双葉町避難所が取り上げられた記事を
お読みになっていると思います。

そこに書いてあった町長のお言葉

「ここが最後の砦」
他の町の人々はみんな、政府の決めた方針のままに避難所を引き払い、 2年限定の仮設へ移りました。

双葉町の町長はこうおっしゃっていました。

事故は東電の責任。東電が加害者で我々は被害者。
その東電の前に立ちはだかり、ひたすらに東電をかばう政府。
被害者の要求を飲む気はなく、加害者が払える金額を決め、
加害者が払える分だけ払う。そして加害者としての罪も認められない。

そんなことがまかり通ったら、世の中の全ての仕組みがおかしくなると。

埼玉県加須市旧騎西高校に取り残された避難所は
そんな意味で「最後の砦」なのです。

私にはよく理解できました。

笑顔の素敵な町長さんです。強くて優しいおじさま。心より尊敬致します。

元記事 エネチェン大作戦  http://enechen.com/?page_id=1076
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